【最新版】ドローン撮影に必須の機材や資格はある?撮影のコツや注意点を徹底解説!

ドローン 撮影の画像

ドローン技術が日々進歩している近年では、様々な場面でドローンが用いられるようになりました。

その中でも、一番身近で使用されている用途としてドローン撮影が挙げられます。

映画やテレビ番組はもちろん、スポーツ、イベントなどの多くの場面でドローンによる撮影が行われています。

また、一般の人々もドローンに触れる機会が増えたことで、個人の撮影でも迫力のある写真や映像を楽しめるようになっています。

この記事では、「ドローンを使った撮影に興味があるけどどのようにはじめたらよいかわからない」「なにか注意することはある?」など、ドローン撮影に必要なものや注意点など、ドローンを使って撮影してみたいという方に向けて様々な視点から詳しく解説していきます。

【本記事でわかること】
・ドローン撮影に必要な機材
・ドローン撮影のコツ
・ドローン撮影時に注意すること

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ドローン撮影に必要な6つの機材

ここでは、ドローンの撮影に必要な6つの機材を1つずつ詳しく紹介します。

【ドローン撮影に必要な6つの機材】
1.ドローン
2.カメラ
3.バッテリー
4.送信機
5.タブレット
6.風速計

ではここから、ドローン撮影時に必要な6つのアイテムを1つずつ解説していきたいと思います。

1.ドローン

ドローン撮影に必要な機材1つ目は、ドローン本体です。

撮影用のドローンは、様々な種類がありますが、カメラ付きのものを選びましょう。

ドローンは、ホビー用の「トイドローン」と、本格的な撮影向けの「空撮用ドローン」の2種類があります。

トイドローンは重量が100g未満の小型軽量ドローンを指します。

100g未満のドローンは航空法の適用外なので、機体の登録が不要、飛行許可申請も必要ないので、誰でも気軽に始めやすいモデルです。

空撮用ドローンは、撮影を目的とした高性能カメラ付きのハイスペックモデルです。

映画やスポーツの撮影で使用されるのはこのタイプで、より本格的な撮影を行いたい場合はこちらを選びましょう。

ただし、100gを超えるドローンは、機体の登録申請が必要で、航空法の適用内に該当します。

飛行の条件によっては、国土交通省に事前申請する必要があるのでこちらも注意しましょう。

初めはトイドローンで空撮を試してみてから、寄りハイスペックなモデルへ移行していくのがおすすめです。

まずは、自身の使用目的にあったドローンを選びましょう。

2.カメラ

ドローン撮影には、カメラが必須となるため、カメラの解像度が重要です。

ドローンはカメラが標準装備されているものも多く、カメラの解像度が高いカメラが搭載されていることがあります。

トイドローンは一般的なドローンよりはカメラの性能が落ちるとされているので、カメラの質に満足できなくなったら、軽量の後付け用カメラがあるのでチェックしてみましょう。

ドローンに装備されているカメラは、解像度の高さが様々です。

撮影を目的とするならば、1,920×1,080のフルHD解像度以上に対応しているものが良いでしょう。

3,840×2,160の4K対応カメラであればさらに高画質な映像が楽しめます。

その他の機能として、「自動追尾機能」というのがあります。

これは、動く被写体を自動的に追いかけて撮影する機能です。

ドローンを操作して動く被写体を撮影するのはテクニックがいりますが、自動追尾機能が搭載されていれば、被写体を自動で追いかけて撮影してくれます。

人や動物、乗り物などを撮影する際に、迫力のある映像撮影ができます。

また、「FPV」(First Person View)という、ドローンが撮影している映像をリアルタイムで確認できる機能が搭載されていると、映像を見ながら操縦できるので、よりハイクオリティな撮影が可能になります。

3.バッテリー

ドローンはバッテリーを内蔵しており、内臓バッテリーから電源を供給しています。

バッテリーの容量によって連続飛行可能時間が変わってきます。

小型軽量モデルだと5~15分程度の飛行が可能なものが多く販売されています。

本格的な空撮をしたい場合は15~30分の撮影が可能な高性能モデルがおすすめです。

それより長く撮影したい場合は、撮影時間から逆算して予備のバッテリーを用意しましょう。

ドローンのバッテリーは種類がいくつかあり、ニカド(ニッケルカドミウムバッテリー)、ニッスイ:ニッケル水素バッテリー、リフェ(リチウムフェライトバッテリー)、リポ(リチウムポリマーバッテリー)などがあります。

安全性の高いリフェやリポが使用されているドローンが主流です。

一般的なバッテリーと同様に、ドローンのバッテリーも取り扱いに注意が必要です。

過放電や過充電で発熱したり、破損して液漏れする可能性があるので十分気を付けましょう。

4.送信機

ドローンを操縦する際に使う送信機を『プロポ』と呼び、ドローン操縦には欠かせないアイテムとなっています。

一般的にはこの送信機と呼ばれるコントローラーを使用してドローンを操縦しますが、スマートフォンやタブレットに専用アプリをインストールして操縦できるタイプもあります。

送信機はラジコンやゲーム機のコントローラーのようにスティックが付いており、指でスティックを動かすことで、前後左右・上昇下降を直感的に操作できます。

また、ドローンの操作には「モード1」「モード2」と切り替えられるものがあります。

スティックの操作パターンがそれぞれ異なっており、日本ではモード1が主流ですが、海外ではモード2が主流となっています。

海外製のドローンはモードの切り替えがないことから、どちらの操作にも慣れておくと良いかもしれません。

送信機は無線電波で機体と通信しているので、同一周波数が多く飛び交う場所で電波干渉を起こし墜落や紛失の危険性があります。

制御不能になった場合に備えて、飛行範囲を制限する設定や自動帰還設定をしておきましょう。

5.タブレット

前述のとおり、ドローンとタブレット端末をペアリングして操縦できるドローンも存在します。

専用のアプリでは操縦だけではなく、搭載カメラからの映像を確認することができます。

GPSで現在地を確認出来たり、飛行速度やバッテリーの状態を見ることもできます。

これらの情報がリアルタイムで確認できるため、より安全でクオリティの高いドローン飛行が可能になります。

ドローン本体とタブレットを直接つなげる場合は、操縦までタブレットのみで完結しますが、ドローン本体・送信機・タブレットの3つでつなげるパターンもあります。

この場合は、操縦のみ送信機で行い、タブレットでは映像の確認などそれ以外の操作を行うという使い分けが可能です。

6.風速計

ドローンは強風に弱く、墜落の危険性が上がってしまうため、ドローン飛行には風速計が必需品です。

当然ですが、小型軽量のドローンほど風に煽られやすく、強風時にはコントロールが効かなくなってしまいます。

人間の感覚では風速を正確に判断することは難しいため、風速計で風速を数値化し、墜落のリスクを軽減することが大切です。

国土交通省航空局の無人航空機飛行マニュアルでは、「風速5m/秒以上では基本的に飛行禁止」となっています。

風速5m/秒は体感で言うと、速めに自転車を漕いでいるときに体に当たる風に近いと言えます。

木の葉が揺れ、旗がはためいているときが風速5m/秒程度です。

また、特定の条件下でドローンを飛行させる場合は飛行許可申請を提出しますが、その際に必ず出てくるのが風速についての項目です。

この場合、風速計で風速を正確に把握しておく必要があります。

風速計は3,000円程で購入できるので、安全な飛行のためにも屋外でドローンを飛行させる場合は必ず所持しておきましょう。

ドローン撮影のコツ

ドローン撮影のコツの画像

よりクオリティの高いドローン撮影を行うにはどんなコツがあるでしょうか。

ここでは、ドローン撮影のコツを徹底解説します。

【ドローン撮影のコツ】
1.安定したドローン操縦を心掛ける
2.ドローンに動きをつけて撮影する

それではここから、ドローン撮影の際に気を付けると良いポイントを1つずつ解説していきます。

1.安定したドローン操縦を心掛ける

ドローンを使用した空撮で一番重要なことは、安定したドローン操縦を心がけることです。

ドローン操作に自信がない方は、まずドローンがフラフラしないよう上空で安定させられるようにして、狙った通りの場所に移動できるまで練習してみましょう。

高い位置でのドローン操作は難しいため、まずは目線の高さで前後左右・上昇下降の基本操作を練習し、慣れてきたら徐々に高度を上げていきましょう。

また、ドローン撮影では、一定の速度を保つことも重要です。

急発進、急な方向転換は、不自然な映像になりやすく、見ている人が酔ってしまいます。

あえてそういった意図を持たせる場合を除き、一定速度を意識して撮影しましょう。

仕上がりをイメージして、編集するときのことを意識しながら撮影すると、よりクオリティの高い映像になります。

2.ドローンに動きをつけて撮影する

より良い映像を撮影するには、ドローンの機動性を生かして、動きをつけて撮影するのがおすすめです。

ドローン撮影は人がハンディで撮影するのとは違った迫力のある撮影ができるのが魅力の一つです。

ドローンならではのアングルやフレーミングを意識して撮影してみましょう。

ドローンによっては、被写体を自動追尾してくれたり、被写体の周りを旋回したり、被写体を見下ろすように上昇し俯瞰で撮影したりと様々な撮影機能が搭載されているモデルがあります。

これらを使用すると、プロ顔負けの臨場感のあるドローンでしか撮れない映像が撮影できます。

ドローン撮影時の4つの注意点

ドローン撮影時の4つの注意点の画像

ドローン飛行には予め申請が必要な場合や、資格が必須の場合があります。

ではドローン撮影をするときには、どのようなことに注意が必要でしょうか。

ここでは、ドローン撮影時に注意するべき項目を紹介します。

【ドローン撮影時の4つの注意点】
1.100gを超えるドローンは機体登録が必要
2.特定飛行を行う際は『ドローン飛行許可申請』が必要
3.飛行方法によってはドローン国家資格が必要
4.撮影場所の天候に気を付ける

それではここから、上記ポイントについて1つずつ詳しく解説していきます。

1.100gを超えるドローンは機体登録が必要

2022年6月20日から「機体登録制度」が始まり、屋外でドローンを飛行させるには国土交通省への機体登録が必須になりました。

対象となるのは、『本体+バッテリーの重量が100g以上のドローン』です。

複数台のドローンを所持している場合は一機ごとに登録します。

有効期間は登録日から3年間で、有効期限が切れると登録抹消になるので更新手続きを行う必要があります。

違反者は航空法に基づき、1年以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられますので必ず登録しましょう。

機体登録は国土交通省のポータルサイトよりオンライン上で手続き可能で、大体2〜10開庁日で手続きが完了します。

手数料は申請方法によって異なりますが、840円~2,400円かかります。

2.特定飛行を行う際は『ドローン飛行許可申請』が必要

特定の条件下でドローンを飛行させる場合は『飛行許可申請』をする必要があります。

特定飛行の条件とは、飛行する空域が「150m以上の上空」「緊急用務空域」「空港等の周辺」「人口集中地区の上空」の場合です。

またそれ以外にも、飛行の方法が「夜間での飛行」「目視外での飛行」「人又は物件と距離が確保できない飛行」「催し場所上空での飛行」「危険物の輸送」「物件の投下」の場合も特定飛行にあたります。

ドローン飛行許可申請は、オンライン上で申請が可能です。

特定飛行に当てはまるのに許可申請をしなかった場合は1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられるので必ず申請しましょう。

3.飛行方法によってはドローン国家資格が必要

ドローンの飛行方法によっては、国家資格が必要な場合があります。

2022年12月5日より航空法が改正され「一等無人航空機操縦士」と「二等無人航空機操縦士」がドローンの国家資格として制定されています。

資格の取得方法は、ドローンスクールで一等または二等無人航空機操縦士コースを受講修了し、指定試験機関で学科試験・身体検査を合格した場合に技能証明が発行されます。

航空法により飛行時の安全リスクに応じて、カテゴリーⅠ~Ⅲが決められており、立ち入り管理措置があるかないかで必要な資格が異なります。

立ち入り管理措置とは・・・飛行経路下において第三者の立ち入りを制限することです。

飛行条件によっては資格が求められる場合があるので、より高度なドローン飛行を行う場合は注意が必要です。

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4.撮影場所の天候に気を付ける

ドローンを屋外で飛行させる場合には天候に気を付けなければいけません。

ドローンは強風や雨に弱く、風で機体が飛ばされてしまったり、雨や雪などで濡れて故障したり、電波がキャッチできず操縦不能になる危険性があります。

また、霧で視界が見えなくなる場合も注意が必要です。

ドローンは精密機械なので悪天候との相性が悪いため、雨が降っているときや、風が強い場合、ドローン飛行は中止しましょう。

天気予報や雨雲レーダーでこまめに天気を確認し、風速計で風速をチェックすることが重要です。

まとめ

本記事では、ドローン撮影に必要な機材や撮影のコツ、撮影時に注意することを徹底解説しました。

技術の進化によりドローンが身近な存在になり、プロはもちろん、趣味でドローン飛行を楽しむ人も増えてきました。

高画質のカメラや高度な飛行性能を備えたドローンは、映画や広告、イベント、スポーツなどの多岐にわたる分野で活躍しており、空中からのダイナミックな映像や、臨場感溢れる映像は多くの人を楽しませています。

一方で、ドローン飛行にはリスクも伴い、法令順守と安全管理が求められるので、正しい知識と技術が必要です。

ドローンによって今までにない、迫力のある映像が撮れるようになり、映像業界に革新をもたらしました。

ドローンは、プロからアマチュアまで幅広いユーザーに利用され、映像制作における新たな表現手段としてさらに広がりをみせています。

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