【2025】ドローン国家資格の取得方法を徹底解説!取得手順やポイントを紹介

ドローン国家資格取得手順のアイキャッチ画像

ドローンの利活用が進む現代において、操縦者の安全性と信頼性を証明する「ドローン国家資格」の重要性が高まっています。

2022年に制度化されたこの資格制度は、空撮や点検、物流といった分野での活躍を目指す方にとって、キャリアの基盤とも言える存在です。

一方で、国家資格の取得には「登録講習機関を受講する方法」と「直接試験を受ける方法」の2通りがあり、それぞれの流れや難易度、かかる費用などに違いがあります。

本記事では、ドローン国家資格の取得方法を体系的に解説するとともに、各ルートの違いや注意点、合格までのステップを詳しくご紹介します。

これから資格取得を目指す方にとって、最適な選択と準備の一助となる内容をお届けいたします。

【本記事でわかること】
・ドローン国家資格の取得方法
・登録講習機関を受講する場合のドローン国家資格取得方法
・直接試験で受講する場合のドローン国家資格取得方法
・ドローン国家資格取得で押さえるポイント

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ドローン国家資格の取得方法は『登録講習機関を受講する場合』と『直接試験』の2パターン

ドローン国家資格を取得するには、主に2つの選択肢があります。

【ドローン国家資格の取得方法】
・登録講習機関を利用する方法
・直接試験を受験する方法

それぞれのルートには特徴や難易度の違いがあるため、自分のスキルや目的に応じて適切な方法を選ぶことが重要です。

登録講習機関を受講するケース

「登録講習機関」とは、国土交通省の認可を受けた教育機関、いわゆる国家資格対応ドローンスクールのことを指します。

これらの機関は、機材や指導体制などが一定の基準を満たしていることが条件とされており、国の定める制度に則った講習を実施しています。

このルートでは、実務経験がない方でも体系的に学べるカリキュラムが用意されており、専門講師によるサポートのもと、効率良く知識と操縦技術を身につけることが可能です。

さらに、講習を修了することで国家試験のうち「実地試験」が免除されるという利点があります。

時間と労力を抑えつつ、合格への確実性を高めたい方には特に適した方法といえるでしょう。

直接試験のケース

もう一方の方法は、登録講習機関を経由せず、国家資格試験に直接申し込んで受験するパターンです。

すなわち、完全に自己学習で試験対策を進め、国家試験の「学科試験」「実地試験」「身体検査」のすべてを一発でクリアする必要があります。

このルートの最大の魅力は、講習費用がかからないため費用負担が軽い点です。

ただし、出題範囲が広く、特に実地試験の対応には高度な操縦スキルと事前準備が求められるため、初心者にとってはハードルが高いのが現実です。

そのため、これまでに十分な飛行経験がある方や、法規・無線・気象といった周辺知識に自信のある方でなければ、講習機関を活用したルートの方が現実的といえるでしょう。

【登録講習機関を受講するケース】ドローン国家資格を取得する手順

ここでは、国土交通省に認定された登録講習機関(ドローンスクール)を通じて、無人航空機操縦士の国家資格を取得する一連のステップをご紹介します。

ステップ①DIPSアカウントの作成と技能証明申請者番号の取得
ステップ②登録講習機関で講習を受講する
ステップ③学科試験の申込みと受験
ステップ④身体検査の受検
ステップ⑤試験合格証明書の申請
ステップ⑥技能証明書の発行申請
ステップ⑦技能証明書の取得と今後の更新

それではここから、1つずつ詳しく解説します。

ステップ①DIPSアカウントの作成と技能証明申請者番号の取得

まずは、国交省が運用する「ドローン情報基盤システム(DIPS)」にてアカウントを開設し、技能証明申請者番号を取得します。この番号は今後、講習受講や試験申込み、資格交付などすべての手続きで必要になる個人識別番号です。

【申請に必要な情報】
・氏名・住所・生年月日などの個人情報
・本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード等)
・登録講習機関の情報(機関名・事務所コード)

詳細は以下を参照ください:
ドローン情報基盤システム 操作マニュアル

また、この段階で「無人航空機操縦士試験申込システム」のアカウント登録と受験資格確認も済ませておくとスムーズです。

ステップ②登録講習機関で講習を受講する

申請者番号を取得したら、希望する登録講習機関に申し込み、所定の講習を受講します。

【講習内容】
・学科講習(航空法・気象・無線など)
・実地講習(操縦技術・安全確認・点検等)

【一般的な受講期間の目安】
・二等資格:2〜4日
・一等資格:4〜10日

講習修了後には「修了審査」が行われ、合格すれば国家試験における実地試験が免除されます。

合格者には「講習修了証明書」が交付されますので、大切に保管してください。

また、当サイトでは1等・二等ドローン国家資格が取得できる『ドローン免許学校(旧NBドローンスクール)』をおすすめしています。

ステップ③学科試験の申込みと受験

「無人航空機操縦士試験申込システム」から学科試験の申込みを行い、希望日時・試験会場を選択します。

試験申込システムはこちら

申し込み完了後は、CBT形式の試験予約専用ページでID作成・試験日時の選択・受験料の支払いを行い、予約当日に受験します。

試験結果はおおよそ8営業日以内にメールで届きます。

ステップ④身体検査の受検

国家資格の交付には、航空法施行規則に準拠した身体検査の合格が必須です。以下のいずれかの方法で実施できます。

・公的証明書(運転免許証や医師の診断書など)を提出
・指定の試験会場で直接検査を受ける

身体検査に関する詳細・提出可能書類は下記URLからご確認ください:無人航空機操縦士 身体検査について

ステップ⑤試験合格証明書の申請

すべての試験・検査に合格後、「試験合格証明書」の発行申請が可能となります。

申込みは試験申込システムの「試験を探す」から行い、手数料を支払うと7営業日程度で発行通知メールが届きます。

ステップ⑥技能証明書の発行申請

DIPSにログインし、「技能証明書の新規交付」から必要事項を入力して申請します。

10開庁日ほどで技能証明書が登録住所に郵送されます。

ステップ⑦技能証明書の取得と今後の更新

技能証明書が届いた時点で、正式に「ドローン国家資格保有者」となります。

申請不要の飛行や、レベル4飛行などの特典も得られます。

なお、技能証明書には3年間の有効期限があるため、期限が近づいたら登録更新講習機関で講習を受講し、DIPSで更新手続きを行う必要があります。

【直接試験のケース】ドローン国家資格を取得する手順

登録講習機関を通さずに、国家資格を独学で取得することも可能です。

この方法では、学科試験だけでなく、実地試験も自力で受験・合格する必要があります。

その分コストは抑えられますが、すべてを自分で準備し、対応しなければならない点は大きな負担となります。

ドローン国家資格を直接試験で取得する際の一連のステップを紹介します。

ステップ①DIPSで技能証明申請者番号を取得する
ステップ②学科試験の申込みと受験
ステップ③実地試験の申込みと受験
ステップ④身体検査を受ける
ステップ⑤試験合格証明書の取得
ステップ⑥技能証明書の発行申請
ステップ⑦技能証明書の取得と更新

それではここから、1つずつ詳しく解説します。

ステップ①DIPSで技能証明申請者番号を取得する

まずは、ドローンの国家資格取得に必要な「技能証明申請者番号」を、ドローン情報基盤システム(DIPS)にて取得します。

この番号はすべての申請や試験に共通して必要です。

申請手順は、国土交通省が公開している下記の操作マニュアルを参考にしましょう。

参考:ドローン情報基盤システム 操作マニュアル(技能証明申請者番号編)

ステップ②学科試験の申込みと受験

つぎに、航空法や安全運航に関する知識を問う「学科試験」を申し込みます。

試験内容は「無人航空機の飛行の安全に関する教則」に基づいています。

参考:飛行の安全に関する教則(PDF)

市販教材や問題集を活用して独学で対策を行いましょう。

試験申込は以下のポータルサイトから行います。

参考:無人航空機操縦士試験申込システム

ステップ③実地試験の申込みと受験

学科試験に加えて、独学ルートでは実地試験にも対応する必要があります。

操縦スキルの確認に加え、安全確認手順や報告書作成といった実務的な対応力も問われます。

申込方法:試験申込システムにログインし、「試験を探す」で種別を「マルチ」に設定して検索。

参考:無人航空機操縦士試験申込システム 操作マニュアル(第4版)

実地試験の形式には集合試験と個別試験がありますが、ドローンの場合は通常、集合試験形式が選ばれます。

申し込み後は手数料の支払いを済ませ、指定の会場で受験します。

ステップ④身体検査を受ける

身体検査の受検も必要です。以下のいずれかの方法から選択できます。

【身体検査で選べる項目】
・医師の診断書や運転免許証などの公的書類を提出
・指定された会場で直接検査を受ける

ステップ⑤試験合格証明書の取得

すべての試験と検査に合格した後、「試験合格証明書」を申請します。

これは試験申込システムから発行手続きを行い、手数料の支払い後に通知メールを受け取る形式です。

申請手順は登録講習機関ルートと共通です。

ステップ⑥技能証明書の発行申請

国家資格の証である「技能証明書」の交付を申請します。

DIPSにログインし、「技能証明書の新規交付」から申請者情報・合格証明などを入力して提出します。

証明書は10開庁日前後で郵送されます。

ステップ⑦技能証明書の取得と更新

証明書を受け取ったら、正式に「無人航空機操縦士」として名乗ることができます。

飛行申請の免除やレベル4飛行の申請など、さまざまな活用が可能です。

なお、技能証明書には3年間の有効期限があります。

更新時には登録講習機関で更新講習を受け、DIPS上で更新申請と手数料支払いを行う必要があります。

ドローン国家資格取得で押さえておくべきポイント

ここでは、ドローン国家資格取得で押さえるべきポイントを紹介します。

【ドローン国家資格取得で押さえるポイント】
1.実地試験では自前のドローンは使えない
2.講習時間と料金は経験有無で異なる
3.学科試験は三択式でCBT方式を採用
4.特定の飛行には「限定解除」が必要

それではここから、1つずつ詳しく解説します。

1.実地試験では自前のドローンは使えない

独学で資格試験を受ける場合、多くの方が自分で購入した練習用ドローンを使って操縦スキルを磨くことになります。

しかし、国家資格の実地試験では自分のドローンを持ち込むことはできません

試験は試験会場で用意された機体を使用し、安定飛行補助機能(GPSやビジョンポジショニングなど)が無効になった状態での操縦が求められるため、事前の練習もこの条件を想定して行う必要があります。

そのため、練習機を選ぶ際はアシスト機能をオン・オフできるタイプの小型ドローンを選ぶことを推奨します。

2.講習時間と料金は経験有無で異なる

登録講習機関では、「初学者向け」と「経験者向け」に分かれた講習コースが用意されています。

初めてドローンに触れる方は、基礎から学べる初学者コースが適していますが、講習時間が長く、費用も高めに設定されています。

一方で、すでに民間資格を持っている方や飛行経験がある場合は、短時間・低価格で受講できる経験者コースを選ぶことも可能です。

ただし、過去に資格を取得していてもブランクがある場合や操縦スキルに不安がある方は、あえて初学者コースを選ぶのも有効です。

現在のスキルレベルを自己評価し、適切な講習を選びましょう。

3.学科試験は三択式でCBT方式を採用

国家資格の学科試験は、すべて三肢択一式(3つの選択肢から1つを選ぶ形式)で実施されます。

【試験時間と問題数】
・一等資格:70問/75分
・二等資格:50問/30分

試験形式はCBT(Computer Based Testing)方式で、パソコンを使用して回答します。

CBT(Computer Based Testing)方式とは・・・パソコンを活用して試験を行う方法のことを指す。

国土交通省は実際の出題内容に近いサンプル問題を公式サイトで公開していますので、受験前にチェックしておくと安心です。

4.特定の飛行には「限定解除」が必要

ドローンの国家資格を取得しても、すべての飛行が自動的に許可されるわけではありません。

以下のような飛行は、追加で「限定解除」の講習と実地試験を修了する必要があります。

・25kgを超える大型機体の運航
・夜間のフライト
・目視外での飛行(FPVや遠隔飛行など)

これらの飛行を業務や活動で予定している場合は、限定解除のための講習内容や試験項目も事前に確認しておきましょう。

まとめ

本記事では、初心者でも分かりやすく理解できるように、ドローン国家資格の取得ルートや試験の流れ、重要なポイントをまとめて解説しました。

ドローン国家資格の取得には、「登録講習機関を受講する方法」と「独学で直接試験に挑戦する方法」の2つがあります。

初心者は講習機関を活用することで、効率的かつ確実に合格を目指せるでしょう。

一方、経験者であれば費用を抑えて直接受験も可能です。

いずれの方法でも、CBT方式の学科試験や実地試験への備えが重要です。

また、夜間飛行や目視外飛行を行うには「限定解除」も必要となります。

自分のスキルと目的に合わせ、最適なルートを選びましょう。

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